春の匂いがする。


あれから3年も経ち、私は高校2年生になった。



「朱里ー、今日放課後暇?」


「暇やよー」


「カラオケ行こうー!」


「うぃっすー♪」


あの日から今日まで、一人で全てこなしてきた。


近所の視線は同情で痛かった。


それでも、私は一人で生きてきた。