そして今あたしは藍を探している。 聞きたいことがあったのにいないなんてどこ行ったんだろ。 「らん〜」 『おっ藍探してんの?』 「うん」 声をかけてきたのはあたしが一番信頼できる男友達の雪くん。 なぜかあたしの友達には女の子みたいな名前の男子が多い。 『さっき体育館の前にいたぞ』 「本当!ありがとう」 『いえいえ。じゃあな』 ポンッとあたしの頭に触れて雪くんは歩いていった。