今日は日曜日で、しかも晴天で
外で遊ぶには最適の日だった。
僕は早く近くの神社に行って
カブトムシを捕まえたくって、
そそくさとパジャマから着替える。
「今日こそおっきいの捕まえるんだ!」
そんな僕の言葉を聞いて、また微笑む母。
ニコニコしている母を見るのは好きだ。
「朝ごはんはしっかり食べなさいよ」
「ちゃんと食べてるよ、ほら!」
口にパンを突っ込んで、
モゴモゴしながら喋る僕。
「そんなに急がなくてもいいじゃない」
母はクスクス笑う。
「はやく行きたいのー!」
そういいながら牛乳でパンを流し込む。