そしたら次の日、

彼は眼鏡をして出社した。

わざわざロビーで待ち伏せしてまで、



「ど?多少イイんじゃねぇ?」



見せたかったらしい。


キャーキャー言ってる女の子達に、

愛想よく手なんか振ってる。


なんだかみんな楽しげで、

つい私も笑ってしまった。



「ふた重の……あなたのキレイな目が嫌いって、そうゆう意味じゃないよ?」



そう言うと、

彼は少し驚いた顔をして、

私を見つめた。


ーー?


変な事言った?



「今日さ……夜、ヒマ?」



受付の女の子が見てる。


昨日と同じ誘いに、

私は頷いた。