『二番乗り場ー、〇〇行き到着です』


昨日と同じドアから乗り込む。

段差を気にして下を向いていたため、入った途端、誰かにぶつかってしまった。



「わっ・・・すみません!」

「いえ・・・あれ?」




−−え?何??


顔を上げると、昨日の男の子がいた。



「あ・・・・・・・わ・・・」


「偶然ですね」



ごめん、本当は偶然でも無いんだよ−−−


思いつつ、「うん」と言う。



優しい笑みを浮かべる彼を見ると、
何故か心が温かくなった。