「やっと聞けた・・・」

ボソッと何かを呟いたけど、

小さくて聞き取れなかった。


「え？」


「あ、なんでもありません。

じゃあ、私、急いでいるので・・・」


「あ、うん、またね、心音ちゃん」


手を振りあって別れた。


・・・

この日を境に、

心音と度々会うことがあり、

自然と仲良くなっていった。


・・・

ダメもとでいいから、

告白してみようか・・・


そんな考えが浮かんでいた。