「心音、これ…」


「・・・これ」


「通りすがりに見つけたんだ。

心音に似合うかなって思って・・」


正ちゃんは、私の指に、

可愛い指輪をはめた。


「凄く、可愛い・・・

ありがとう。正ちゃん」


私は満面の笑みでお礼を言った。


正ちゃんは嬉しそうな顔をした。



「心音の笑顔は、

誰よりも、一番かわいいな」


正ちゃんの言葉に、真っ赤になった。

・・・

どうしてそんなに

恥ずかしい言葉が言えるのか・・・

「恥ずかしいよ。正ちゃん」