「龍・・・。」

なんか、会話中申し訳ないんだけど。
いい加減どっか行って。

あたしは最期を静かに終わらせたいんだから。

「すみませんけど。」

あたしが、続きを言おうとした時運悪く看護士さんが通りかかって

「お見舞いですか??中に入っても大丈夫ですよ??」

と無用なおせっかいをしてきたせいでその泣きそうな男女2人はあたしの病室に入った。
まぁ。たぶん半強制で入れさせられたんだと思うけど。


「はぁ。」


思わずため息をついてしまった。

そして変わらずまた灰色の空を眺めた。


「・・・美佐ちゃんにそっくりね。」