バタンとドアがしまった時、龍が口を開いた。

「美花…お前。」


「知ってたよ。」

「え?」

「あんたが幹部やってるの」

あたしがそう言ってから数秒後に龍はこう言った。

「…やっぱりな。俺が見た通りだ。お前は洞察力がある。」

そして、龍は感心したようにあたしを見た。

「それは、ありがとう。」


「俺のグループに、お前を彼女にしたい奴は山のようにいた。俺もその1人だ。」


…え?


「はっ?…な、何言ってるの?」


「できるなら、今すぐ抱きてぇ」



龍は自分の正体がバレた瞬間本音をぶちまけ始めた。


「意味分かんないんだけど。なんで急にそうなるわけ?」

あたしは精一杯の抗議をした