「よく、意味が分からないんだけど。」


「100万あったらあたしを中絶…していたでしょう?」



「美花!なんで…!」


「さぁ、早く帰って。龍と話し合わなきゃいけない事あるの。」


お母さんは首を振って


「違う!違う!美花が嫌だったわけじゃないの」


「うるせぇ。」

あたしは最大限に軽蔑した眼差しを送った。

「お金がない事で美花に苦労かけたくなかったから!」


「そんな言い逃れみたいな台詞聞きたくない。早く出てって。」


しばらくして、お母さんは病室を出た