「やっぱバレてんのか?」

龍の一言にドキっと心臓が動く。


「お母さん。これから、話し合わなきゃいけないことあるから、出てって。」


「美花…。」それでも渋って出て行こうとしない、お母さん。


「あたしね、知ってるのよ。あたしはあなた達親に歓迎されてない子供だったって」
「何言ってるの?」

お母さんは意味が分からないといった風に首をかしげた。

思い出させてあげるわ。
あたしがグレて族に入ったきっかけとなったあの一言を。



「ねぇ、もしあたしができたばっかりのときに100万あったら何に使う?」


「それは、もちろん子供のために服を…「うそついてんじゃねーよ!」



「なぁ、あんた本当にそんな事思ってんの?」


「美花、どうしたの?お母さんはそんなに悪い人?」


お母さんは顔を歪めて涙を堪えてた


「あんたの一言であたしはこうなった」