「なんにもない」
龍はしゃべらないでよ。そんな思いを込めてあたしは、龍に冷たく言い放った。すると、
「美花!あなた…!お母さんとあなたを繋いでくれた方になんていう態度を取るの?」とお母さんが切れた。

「別に」

「いい加減子供を卒業しなさい!」


その瞬間、
その言葉で


あたしの何かがプツンと音を立てて切れた


「は?」

我ながら上出来の威嚇だった。