「え?じゃあ、誰かしら?」

「分かんない。気味悪いね…」


知らないフリをしよう。
きっと、お母さんも騙されてくれる



「ねぇ、美花。」

「ん?」

「家族旅行、大丈夫そう?どこ行きたい?」


「お墓参り。あたし、なかなか行けないし。病気になって…死ぬ事が少し分かった気がする」

「うん、そうね。美花は…本当は優しいもの」



「族いた時は全然参らなかったし…」

「そうね。」