「美花。美花が病気になって…お母さん達どう接したらいいか分からなくてね」

「…うん」

「少しだけ…距離おいてしまってたの」

「知ってた」

「でも、それは違う!ってある男性がいきなり訪ねてきて言ったの」

「え?」

「茶髪の…20歳くらいかしら?美花の彼氏?」

それって、


それって、



まさか、龍?

まさか、だよね。


龍って裏切り者じゃん?


なんでっこんな事するんだろう?

「美花?」

「あたし、その方知らない。」

「え?族の方じゃないの?」

「うちのチームは…あたしが病気なの知らないから。」