「ノート買ってきて??あたし暇すぎて・・・お絵かきか何かしたいの。」
「分かった!!!手を動かす事はいい事だと思うよ!買ってくる。」
そう言ってどこかに行った龍。
あたしは空を見上げた。
今日は、どよーんとした灰色な空。
晴れなのか曇りなのかも分からない。
20分後、
「美花!ノート。3冊買ってきた!」
そう言って笑った龍。
でも、あたしはもう騙されないから。
男なんて信じる価値もない。
あたしのささやかな希望を平気で踏みにじってポイって捨てる。
本当、死んでしまえばいい。
「・・・ありがと。」
「ん。これでよかった?」
「なんでも。」
このノートはあたしが死ぬまで日記をつけるために龍からもらった。