「あぁ、こっちは。・・・そうだ。・・・始末だと?俺は幹部だぜ?なんでお前等の指図きかなきゃなんねーんだ。・・・そうしかねーだろ。」


やっぱ、あたしから情報欲しかっただけじゃん。


たしかに、自己紹介するとき龍は「元なら俺の名前知ってるんじゃないか」と言った。
んで、あたしが幹部だと知った瞬間「俺は下っ端だ」と言い出した。
そして、今。

電話で、たしかに「俺は幹部だ」と言った。


はっ。おかしい。
なんで、あたしあんな奴に騙されてんの??

急にもとの自分に戻った気がした。

あたしを使おうなんてまだ早いこと教えてやんなきゃ。

あたしはそう決意してふとんにもぐりこんだ。

カラカラ・・・

「美花・・・起きてる?」

「・・・んんー・・・」

あたしは寝起きを装った。
それに騙されてる、龍。

「そっか、」その後には「よかった」がきそーな、そんな感じだった。

「ねぇ龍。」
「何。」