「はぁ。」
あたしは思わずため息をついた。
いや、だるかったんじゃなくてね??
ガンのせいで体が痛かったの。
隠そうと思って・・・でもどうすればいいかわかんなくてため息をついた。
「お前なぁ。」
龍はそう言ってナースコールを押した。
「な・・・んで。」
「なんで、好きな奴の事も守れない男が生きていけるんだよ??」
別に生きれると思うけど・・・
ガラガラッ
「安川さん!?大丈夫ですか!?」
・・・あのね、看護士さん。
大丈夫だったらあたしはわざわざ看護士さんの仕事を増やすような事しないわよ。
「いぇ・・・」
そして、また点滴がうたれた。
症状が落ち着いて深いのか浅いのかよく分からない睡眠から目覚めた時に龍の声がした。