「ふぅ。」

「え?無理?敵対してるグループだからやっぱ教えらんないかな?」

急に捨てられた子犬みたいな顔をした龍。

「ぶ!」

「んだよ?」

「あんた、年下にアドバイスしてもらって・・・あんたにはプライドっつーもんがないの?」

「や・・・あるけど・・・。」

うーん。と一人うなり始めた龍。表情、コロコロ変わりすぎだから。
一人で顔芸やってるみたいじゃん。

でも、あたし。

病気になって、笑えなくなってた。
でも龍がいるから最近笑える。

人って人間の温もりに触れたら変われるかも・・・

たしかに、そう感じた瞬間だった。