「関係ない。あたしは別に生きようとも思わない。」
「は?」
「じゃぁ、あんたから逃げずにグループ名教えてあげる。ただ、聞いたらあんたは即この部屋を出て行って。いい?」
「それは約束できねぇ。だいたいのとこは予想済みだ。俺らのグループ聞いて言えない奴は天狼かスピーダーくらいだからな。」
・・・こいつは結構鋭いトコをつく。
「・・・そうよ、あたしは天狼の幹部だったけど何か?」
あたしは意を決してそう言い放った。終わった。なぜか瞬間的にそう思ってしまった。
「おっま!幹部やってたのか!?」
「何?」
「え!?じゃぁやっぱ同姓同名じゃなくて張本人!?うっわ、マジかよ!」
一人でテンパりはじめた龍。
「あんた、行動が挙動不審すぎ。」
「俺は、まだ下っ端なんだよなぁ・・・どうやったら上の奴等たおせる?」
下剋上・・・この言葉がこの世界にはぴったりだ。
まさに戦国時代みたい。