「はぁ?」
最初、怒鳴り声でビクっとしたのはきっと最近それを聞いてなかったからなんだろうと思う。穏やかな平和な時が病院内にはある。
ってかそれがほぼ全体を示していると言ってもいいくらいだ。
「はぁ?って何だよ?」
「なんで言わなきゃなんないの?もう帰ってよ、これ以上踏み込まないで、あたしに。」
あたしにこれ以上踏み込まないで。
あたしのテリトリーにずかずか踏み入らないで。
「もう・・・帰ってよ!!!」
「・・・。」
「あんたなんて大嫌い!帰って!早くどっか行って!・・・ここから消えて」
「・・・。」
あたしは寝転がってふとんをかぶった。
「お前、元なら俺の名前知ってんじゃねーの?」
「・・・。」
今度はあたしが黙る番・・・。
「水沢龍 20歳。グループ名は、dragon」