「美花・・・俺嘘じゃねーよ・・・?本当だよ?信じてくれよ?」

「はぁ?男を信じる?じゃ、何万円くれる?」

最低だって知ってる。あたし早く龍をつきはなしたい。
さっさと、帰って欲しい。

あたしは泣く時1人がいいのよ。

「・・・何万・・・やったら信じてくれる?」

「はぁ?あんたバカ?んなの冗談だっつーの。何万でも何十万でも信じれないのには変わりねーよ。」

おっと、つい高校時代の口ぶり発揮してしまった。

「・・・は!?」

「何よ?」

「もしかしてさー、不良時代とかあった?」

「だったら何?」

「グループ名何?」
急に声のトーンが低くなった龍。
あたしのグループのトップも声色をちゃんと使い分けてたっけな?
「・・・なんであんたに言わなきゃなんないのよ?もう脱退してるし関係ないでしょ?」

「俺、現役だし。」

「あっそ。」

じゃあますます言っちゃいけないじゃない!?

「グループ名言えっつってんだろ!」