っつか、まだ対面時間1時間はあるのだけど。
それは、龍が気づかないことを祈るほかない。
「まだ、本当は1時間あっけど、帰るわ。俺。」
・・・気づきやがった。
まぁ。今から帰るならいいや。
「そう。」
あたしはそう言ったきり窓の外を見た。
なんか、昼前から降り出してる雨は一向にやみそうにない。
つーか激しさを増してる気もする。
「あ、なぁ。最後に聞いていいか?」
龍が思いついたようにそう聞いた。
「本当に最後なら。」
あたしは、静かにそう言った。
そうしなきゃいけない気がしたから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…