今、私のお腹の中には…
待ち焦がれた赤ちゃんがいる。
けれど、手放しでは喜べない。
『切迫流産』という、危険な状態にあるから。
仕事も休み、家事も放棄して
ただただ……横になるだけ。
要は仕事が追い込みで忙しい時期なのに
時間を作っては傍にいてくれる。
過保護過ぎるくらい、身の回りの世話を
買って出てくれる……愛しの旦那様。
本当に申し訳なく思ってしまう。
でも、今は要の為にも
心も身体も充分休めて
赤ちゃんの事だけを1番に……。
私と……要の……赤ちゃんを。
その後は症状も落ち着いて、
1月も終わりを告げようとしていた。
そんなある日の深夜―――――
………んッ?!!