「杏花、俺ら幸せだな?」


「うん…」


杏花と2人、綺麗な音色に酔いしれる。



演奏が終わり、杏花と2人…


サプライズ演奏にお礼を述べた。


すると、


支配人が大きな包みを持って来た。


俺が支配人から包みを受取り、


……杏花へ渡す。


杏花は再び驚いた表情で、


俺の顔を見つめて来る。


「杏花、コレは俺から」


「えっ!?」


再び杏花の瞳から大粒の雫が。


「開けてもいい?」


「ん?…いいよ」


俺は杏花の頭を撫でる。


「浴衣!?」


「あぁ。来週の花火大会一緒に行こうな?」


「う゛っ……んっ…」


杏花の涙は止まりそうにない。