どうして……分かったの!?


1度もこっちを見てないのに。


「な、なっ、何で分かったの?」


「フッ……そんな熱視線を向けられたら分かるだろ」


「ねっ……熱視線だなんて…////////」


「終わったのか?」


「え?」


「肌の手入れ」


「……うん」


「んじゃあ、早くこっち来い!!」


要は書類とファイルを片付けて、ベッドの上をポンポンと叩いた。


ウェットティッシュでベタつく手を拭って


要の座るベッドへゆっくりと足を進める。


前まではウォークインクローゼットの中にドレッサーがあったけど、


要が“コソコソしてるみたいだな?”って、


今は広い寝室の片隅にドレッサーのスペースが。


ホント、要って気が利くし優しい旦那様。


「もう、お仕事いいの?」


「あぁ。これからは杏花へご奉仕する時間」


「ッ!!ご、ごっ…ご奉仕って////////」