私も入浴を済ませ、リビングへ行くと要の姿が無い。


ん??さっきまでお酒を飲んでたハズなんだけど。


明日は早朝に出発するって言ってたから、朝食は要らなそうね。


どうせ機内食で軽く済ませるだろうし。


私は寝室へと向かった。


ドアを開けると、要がベッドの上で書類を広げていた。


「仕事?」


「ん?あぁ……確認だけな?」


私は肌のお手入れをする為、ドレッサーの前へ。


スツールに腰かけ、鏡越しに要に視線を…。


真剣な顔で書類とファイルを確認中。


男の人が真剣に仕事をしている姿って


凄くカッコ良くて魅力的よねぇ…。


あんなにも熱い視線をファイルに……。


私……ファイルに嫉妬しそう。


私が要に魅入ってると、


「ん?……何だ!?杏花」


「え?」


「さっきから俺のことジッと見てるだろ?」


「ッ!!////////」