そういって
立ち去ろうとすると
うでを男に掴まれた

「なに?」

「お前名前は?」

「宮川鈴」

「お前か・・・女の世界一は」

「そうだけど・・なに」

「お前女なのに冷めてんな」

「ふつう」

こいつ笑いやがった
鼻で「ふっ」って

そんな顔に
一瞬
ドキってした

「俺。高橋弘哉」