カズ君は苦笑いをしていた。カズ君が大人の人だと気付かされる。

「リョウさんがしたい事はリョウさんにしか解らないってとこかなあ」だから信じるしかないと言いながらウンウンうなずいてる。

「どんなに好きでもその人にはなれない訳だし…」気のせいかカズ君が少し怒ってるように見えた。

僕の方が気まずくなって「やっぱよく解らないや」と言って席を立った。

とはいってもご飯がまだ食べ途中だったので冷蔵庫のコーラをとってテーブルに戻った。

「信じてあげなよ。リョウさんにはリョウさんの都合があるんだし」

コーラをそそいだコップから眼をはなせない。

なんだよリョウちゃんの都合って。