家に着いてから、気付いた。

そういえば昨日はリョウちゃんとカズ君、遅くまで飲んでたんだ。

「部屋きたないねえ」カズ君が見てくる。

とりあえず床に落ちてるコンビニの袋を拾ってカズ君に渡すと、カズ君はスルスルとゴミを拾いはじめた。

僕は流しを片付ける。何故か異常に多く用意された朝ごはんの残りにラップをし冷蔵庫にほうり込み、空いた食器を洗い流した。

居間にあるテーブルの上を見渡して、手に付きそうなところから順に片付ける。

空き缶、食べ残したお菓子、灰皿。

これらの残骸は昨日の花火の名残だ。

夏の前の日。

僕たちは、とても楽しい夏休み前夜祭を開いたんだ。