「遊びたければこんな風に突然出てっちゃっていいの!?」

突然つっかかったのでカズ君はビックリしている。

「だいたい、遊びたければ、遊びたいって言えばいいじゃんか!」

「イヤ、判らないけど…」

困ってるカズ君を見て、ハッと我に帰った。

そうだ、リョウちゃんが出て行った理由なんてカズ君が知るはずないんだ。

急に大きな声をだしたことが恥ずかしくなった。

「カズ君ゴメン。いろいろしてもらってるのに。」

謝ったら今度は気まずそうに笑って、イヤとか言いながらクビをふっている。

「とにかくなんか食べようよ。朝から何にも食べてないんだから」

確かにお腹が空いたと思ったらもう昼近い時間だった。