急な行動の変化に、私はついていけなかった。


だけど、体は素直に反応する。



彼は、すっかり調子を取り戻したみたいで、
唇をなぞる間、反対の手では毛布の上から私の体中を這っている。


それに反応して逃げるけど、追いかけて来る。


抱きしめられているから、完全に逃げられないし、
実際のところ、逃げるつもりもない。


彼の瞳は、私の心の奥底まで見透かしているようで、逃げられなくなる。


目を合わせたら、そらすことも叶わない。


そうなった私の唇を、彼はいとも簡単に奪う。