「さて、何から話そうか」 喉を潤して満足したのか、ようやく口を開いた。 少し考えながら彼は、ノートパソコンを持って来て、構いだした。 それからほどなく、私の方へパソコンを向けた。 「これ、見てみ?」 そう言って見せられたのは、あるネットの記事。 写真付きで、それはさっきのおじさんに間違いなかった。 だけどその記事は、死体が発見された記事ではない。