「簡単に言えば、恋愛のもつれです」 「えっ?恋愛の……?あんなおじさんと、ですか?」 刑事の言葉が、信じられなかった。 だから、聞き返してしまった。 だって、婚約者がいた。 それに相手は、両親と同じくらいの年齢の人。 そんな人を、本当に恋愛対象として見ていたのだろうか。 「一方的な感情で、千夏さんを困らせていたみたいです。 ほとんど、ストーカーだったみたいです」