「千紗姉?」 席に着こうとしていた私は、名前を呼ばれて振り返った。 「鈴奈っ。 久しぶりだねぇ」 相手を見たとたん、私は笑顔て言って2人は抱き合った。 “千紗姉”と呼んだのは、おばさんの一人娘で私の1つ下になる鈴奈だった。 以前から、千夏姉も含めた3人で姉妹のように仲が良かった。 「もー、千紗姉ってば1人でどっか行っちゃうんだから。 心配したんだからねっ」 「ごめん、ごめん」