おばさんの笑顔を見ると、なんだかほっとする。 最近、いろんなことがありすぎたから。 「とりあえず、上がって。 ご飯は食べた?」 「まだ、食べていないよ」 「良かったぁー。 今日は、お鍋にしたの。 一緒に食べましょう」 そう言って、ダイニングへ通された。 そこには、ぐつぐつ煮たっていい匂いがしているお鍋が用意されていた。 その匂いに反応して、お腹がぐうっと鳴る。