そう言って、玄関から入る。 ここは、寝る時以外、基本鍵はかかっていない。 それに、一応私の家でもある。 だから、勝手に入っても咎められることはない。 「あら、千紗ちゃん。 お疲れ様。 久しぶりねー」 私の声に気付き、おばさんが出て来た。 相変わらず、のんびり話す。 「お久しぶりです。 おばさん、元気そうだね」 「当たり前よー。 それだけが、取り柄なんだから」