「ねぇ・・・」
吐息のような声で呟いた彼は、俯いたまま私を抱き締めた。
「……どうしたの・・・? 」
その弱々しい姿に不安になった私は、彼の腕と自分の腕を絡める。
「……好き……大好きだよ…………」
今にも消えてしまいそうに言われ悲しくなる。
「私もだよ、私も、あきが好き・・・」
俯いている顔を上げ、唇に唇を重ねる。
「もっと、……して? 」
子どものような甘えた声で言われ、更に深く唇を重ねる。
「……ボク達、これからも一緒にいようね・・・」
唇を重ねるだけの行為を終え、私達は互いを抱き締め合う。
「・・・うん・・・」
私の返答はゆらゆらと燃える炎へ溶けて消えた。