幻想的な光が、私達を包み込んだ。


「・・・綺麗だね」


蝋燭の炎は不規則に揺らめき、今にも消えてしまいそうな危うさがある。

「うん・・・」


その儚い光を頼りに私達は寄り添っていた。


「・・・ねぇ、さく? 」


彼は私を呼び、そのまま言葉を切った。


「なに、あき・・・? 」


彼を見上げ聞くと、ぎゅぅ、と抱き締められた。


「……好きだよ」


囁くように言われ更に強く抱き締められる。


「・・・うん、……私もだよ……」

ぎゅぅ、と力を入れられ少し痛い。


「・・・大好き・・・」


もう一度彼は言うと、私の唇に軽く触れた。