「……ちゃぁ・・・」


(外が暗くなってきたから電気を点けよう。)


彼に言われた通り電気を点けようと紐に手を伸ばすと、彼は思い出したように


「……ごめん、電球切れてる」

「そか・・・。……なら、懐中電灯とかない? 」


彼は何処からか木箱を持ってくると、中を探し始めた。


「……あ・・・」


唐突に声を発した彼は、


「懐中電灯じゃないけど、これは・・・? 」


1本の蝋燭を私に差し出した。


「マッチもあるし…」


私は燭台になりそうなものを探し、蝋燭を灯した。