……あ~もうっ。
笑顔とか、久し振りに目の前で見たし。
心臓うるさい……。
「…ねー真琴~…」
「んー?」
「……好きです……」
急に、伝えたくなった。
分かってる。これを言っても、真琴は“バーカ”としか言ってくれないこと。
でも、真琴が目の前に居て、話してて、動いてて、触れてて、見えてて、笑ってて。
どうしようもなく、気持ちが溢れてしまったんだ。
大きく目を見開いた真琴は、今何を思ってるのかな。
あたしは怖くなって、キョロキョロと目を泳がせ、そのまま俯いた。
迷惑だった?好きでもない奴に、好きとか言われて。
でもごめんね真琴。あたし、まだこんなにあなたが好きなんです。