「恭介さん、はい」


私もプレゼントを差し出す。


「ん」


「ママのはちいちゃいね、おにいちゃん」


「そうだね」


フフフ…確かにね。


リボンをほどいて包みを剥がして箱を開ける。


「タイピンとカフスか」


「はい」


涼と陽菜が覗き込み


「わぁ~きれ~」


「きれいだね、パパ」


「フッ そうだな。ありがとな」


「はい」


私が前に恭介さんにタイピンとカフスを贈ったのは結婚した明くる日


ウェディングプレゼントとして。


もうあれから8年と半年。


あっという間のような。


でも確実に時間は流れて二人から三人、三人から四人に家族も増えた。