いまなんて...?


洸希に好きな人...?


頭が真っ白になる??

ううん。まだその方がいい。
洸希の照れた赤い顔が本気本気だって現実をあたしにぶつけてきた。

嫌な未来を想像してしまうんだ。


「おーい!!柚子???」 

洸希は食べ終わったアイスの棒をくわえてこっちを覗いてきた。



「.......。」


あたしは顔を上げた。

「洸希まじで??」

精一杯笑ってみせた。

まぶしい夕日の逆光で洸希のきらきらした笑顔が少しだけしか見えなかった。