─ガラッ─





男の子と女の子が入ってきた。



一緒に遅刻して来たんだから、多分カップルだろう。






「哀羽さん!仲山君! おはよう!」





二人は先生を無視し、席に着いた。








「あの女の子のが哀羽さんだから!あの子の隣の席が島田君の席ね!」




窓側の一番後ろの席を指して言った。