繁華街外れにある
寂れた公園前の喫茶店。
その軒下で女が
座り込んでうずくまっていた。
「何してんだ?あんなトコで。」
この寒さの中外にいる女を
見捨てるほど,俺は鬼畜じゃない。
もし死んでたりしたら
もっと後味が悪い。
近くに寄ると街灯の微かな灯りで
女の顔が照らしだされた。
茶髪のショートボブ。
赤いダッフルコートにブーツを履いている。
とりあえず揺すり起こすか!
少し躊躇いながら肩を掴んで揺する。
「おい!」
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