「それが演技なら、俺まじでお前のこと潰すよ…?」




玲央くんは、あたしの手を離すと実紅ちゃんの肩を掴んで自分の方に向かせた。




「違いますっ!演技なんかじゃ…っ」


「ほんとに?」


「本当に、です!!もう……こんな暇つぶしは…今日限りでやめます。本当にごめんなさい」




涙を腕で無理やり拭って、まっすぐ玲央くんを見つめる実紅ちゃん。




腕についた涙が、太陽の光でキラキラ照らされて。




実紅ちゃんの決意を表しているみたいだった。




「そ。……じゃあ、これからも仲良くしような、笠原」




玲央くん、それは…ズルいよ。

かっこよすぎる…。