代わりの先生が入ってきて、適当に用意された課題プリントをさっさと片付けて。
あたしは玲央くんに手紙を書くことにした。
大好きな玲央くんに。
感謝の気持ち。
いつもあたしのことばっかり考えてくれる玲央くんに。
口でもラインでも言えないことも、手紙ならなんだか言えそうなんだ。
手紙をちょうど書き終えたとき、チャイムが鳴った。
休み時間の間、変なことを書いてないか読み直してたんだけど…。
あたし結構恥ずかしいことも書いちゃったかも…。
でもせっかく書いたから渡したいし…。
どうしようかな。
とりあえず、かばんの内ポケットにしまっておいた。
…今日渡せなくても、いつか渡せる日に渡そう。
そう決めた。