「それはだめ。授業始まっちゃうよ」 「ケチ」 だって、しょうがないでしょ? あたしだって、このままでいたいけど 本鈴が鳴ったって、 玲央くんのお父さんが すぐ隣にいるんだから サボるなんて、出来ないよ。 それにあたしは… サボる勇気なんてないし…。 「わかってるよ、じゃあ帰りな」 「うん、玲央くんばいばい」