「…とにかく。俺の彼女は笠原実紅じゃなくて、海野ひまわりだから」 そう言うと、あたしの腕を掴んで。 人混みを抜けて屋上に行った。 何で屋上…?って思ったけど気にしないことにした。 『秘密基地は親父がいるから』、と呟いていた玲央くんの声はあたしには聞こえなかった。