「もういいから。そんな不安そうな顔すんな」 柔らかい表情で、玲央くんはあたしの頭をぽんぽんした。 不安なの…バレてた…。 もういいから、って何なんだろう。 やっぱり玲央くんに何かあったのは間違いないんだよね…。 それとも、玲央くんのお父さんにバラしていい許可をもらったのかな。 「冷血ボーイ…なんかキャラ違くない…?」 後ろの方にいた生徒がそう言ったのが聞こえて、あたしもはっとした。