「もういいや。

 ひま、ぎゅってして」




だけど、こういうことを言われると

あたしの中の母性本能が

芽生えてしまって

玲央くんのすべてに飛び込みたくなる。




「うん、いーよ」




あたしは体勢を変えて、

玲央くんをぎゅっと抱きしめた。